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2003年4月1日(火)
オムハヤシ@シープ 【場外】
いっそがしい〜ので、場外へクイックランチに出かける!

海鮮丼なら切ったネタをご飯に載せるだけなので早そうだと思ったのだが、「たねいち」も「かんの」の長蛇の列。

そうそうに撤退し、通りがかりでガラ空きだった「シープ」へ!
この店では、やっぱり”オムハヤシ”。いつもは二日酔いの翌日にシャキッとしたものが食べたくて、ここのスパイスの効いたオムハヤシを食べるのだが・・・今日はちょっとルーが甘め。砂糖入れるときに手元が狂ったのかな?でも、ま、そこそこ。時々顔をだすサイコロ大の肉片がうまい!
2003年4月2 (水)
海鮮丼@JIGE 【築地
ついにとうとう松葉杖から完全解放の日がやってきた!

とはいえ、徹夜明けでお医者さんから言い渡されたので、
感激する余裕もなく会社へGO。

午後のプレに向け、バッタバタでお昼をゆっくり食べているのもままならない。

1:30近くになってようやく準備ができたので、クイックランチをとりに「JIGE」に。

すでに”中おち定食”はじめ、主要メニューはおわってしまい、残っていたのは”焼き鳥丼”と”海鮮丼”のみ。この店で”焼き鳥丼”てのもないだろうということで、オーダーは”海鮮丼”。

ホタルイカ、生のタコ、マグロ、トビコ、それに得たいの知れない白身サカナの湯引きが載った海鮮丼は、それはそれは具沢山。しかも1000円内税なので、コスト的にも満足度は高い!

残念なのは味付けが、ポン酢しょうゆであること。
自分はやはり生の魚はしょうゆとわさびで食べたいっス。
2003年4月3日(木)
ヤリイカとアナゴ煮の盛り合わせ@高はし 【場内】
前日の徹夜の影響で、目の奥は痛いわ、身体の節々は痛いわ・・・昔は一晩ぐっすり寝れば立ち直ったのに(しみじみ)...

さて昨日はテンパッていて、それどころじゃなかったが、
年度も改まったことだし、、、
杖からも解放されたことだし、、、
築地ランチ生活を本格的に再開させるとしよう!

しょっぱなを飾るのはやはりこの店しかない!

という事で、「高はし」へ一直線。
怪我する前以来だから、実に2ヶ月ぶりである。

インヤ〜っ...やっぱ、いいねぇ「高はし」は!
イサキ、アカメバル、カツオ・・・目移りしてしまうほど、旬のお魚が目白押しである。
ただ単純に魚の種類が多いだけなら、他にもある。しかし、魚の種類が増えただけで、ここまで心ときめかせてくれる店は他にはない。「焼きものよし」「生よし」「煮てよし」の、実力を見せつけ続けている「高はし」ならではであろう。

さて、魅惑のワンダーランドと化した本日の「高はし」で復帰戦に選んだのは、"ヤリイカと穴子煮の盛り合わせ"。
穴子はこの店の看板の一つだし、ヤリイカは今が旬。その二つが一緒に楽しめちゃうなんて、なんという贅沢!
う〜ん、期待した通り!穴子はホロッと甘味を残して喉の奥へ消えていき、イカはプリッとした身にスッと歯が入っていくときの歯応えがたまらない。煮汁がまた美味いんだ、この店は!

自分で食べて、自分で目の前の皿の中身を減らしていっているにも拘わらず、
どんどんなくなっていく穴子やイカがいとおしく、別れが切なくなってしまう。

大満足で店を出たが、実はまだ食べ足りない。決して量が少なかった訳ではないのだが・・・あんまりにも美味しいものを、適度にお腹に入れると余計にお腹が空いてしまうのは自分だけであろうか?
2003年4月4 (金)
マグロの尾肉ステーキ@たけだ 【場内
前の晩にこんなもの(↓)をたべてしまったら、
ジャリコ
今日のお昼になっても舌が余韻を引きずっていて、凝ってり味モードのまんま。

いろいろ考えをめぐらせた結果、場内にある洋食屋「たけだ」で未食の””マグロの尾肉のステーキ”を食べることに。
この店はメニューが本当に豊富で、事前に食べるものを決めてきたのにも拘らず、店頭に来るとまたアレコレと悩むことになってしまう。でも、今日は初心貫徹。目玉焼き(ウインクという)を一つつけて、オーダー。
肉質は頬肉に似た弾力があり、お肉のような食感。
甘辛ダレが、今日の舌の”求め”にバッチリ!旨いなぁ・・・

洋食はやっぱりご飯をバクバク食べさせる力がなけりゃ!満足、満足。
2003年4月5日(土)
チャーシュー麺@ラーメン禅&塩ラーメン@デビット 【ラーメン】
今日は春の嵐!
雨もさることながら、風が強く、体感気温は氷点下以下だ!

怪我あがりだというのにこんな日に出かけなくてもと、我ながら思ふが・・・
案の定、1件目の店は散々迷って、脳みその芯まで冷え切ってやっと辿り着いたと思ったら、、、

お休み!!

あまりの寒さにドアを蹴破る気力も萎え、おとなしく次に移動。
「イレブンフーズ」でラーメンの作り方を習って独立としたという「ラーメン禅」だ。
どこの駅からも遠い地味な立地に、「イレブン」譲りの無頓着な内外装。これだけですでに苦戦が予想される状況だが、、、案の定、前客は一人のみ。しばらくして、3人入ってきたお客を見てビックリ!「イレブン」の親父さんご一行であった。どうやら心配して様子を見に来たようだ。

さて、肝心のラーメンは、”イレブンを目指して努力中”って感じのラーメンで、いまだ未完成である感は拭えない。特に、平凡としか言いようのない平打ち麺と今ひとつ煮込みの足りないチャーシューに改善の余地が大きい。

次は、渋谷から中延に移動してきて、新規にオープンしたばかりの「デビット」。
渋谷にあった時は、「どうせTV番組の企画モノだし、タレントの戯言に付き合うのに並んでられっかよ!しかも、師匠筋が「一風堂」の河原じゃぁ・・・」ということで全く興味が沸かず無視していた。
しかし、今度の立地はマイタウン大井町から目と鼻の先の中延。これだけ近いと、そもそも未食の店があるだけで気持ちが悪い。
ウマい具合に時間も中途半端で行列もなかろうということで、行ってみた。

全く、
全然、
これっぽっちも、
微塵も、
かけらさえも

期待をしていなかったのだが、、、
これが結構美味い(笑)。”塩ラーメン”はチキンコンソメのような味わいのスープに、インスタントの麺のような食感の、多加水でツルツルした細縮れ麺が不思議にマッチしている。

散々バカにして申し訳ないが、これからは贔屓にするので、許せ!>デビット
2003年4月6 (日)
インデアンカレー&ビーフカツレット 【カレー
約2ヶ月も家にこもっているといろいろとやらねばならぬ雑事がたまってしまうものだ。
今日はそんな用事の一つを片付けに新橋まで出かけれるついでに、せんば自由軒の東京店に行く。
東京進出一号店だそうだが、FCだというので行く前から、やや不安が募っていたのだが・・・・
・・・・・不安は的中。インデアンカレーはまず、米がマズイ!カレー味でごまかせるでもと考えたのか、張りのない相当劣悪な米を使っている。味はカレーらしく辛いことは辛いが、ただそれだけで味らしい味がしない。仕方がないので促されたとおりウスターソースをかけて、ようやく食べ物らしい味になる始末。
さらにダメなのがカツ。肉質が悪いのは、値段が値段なので目をつむるが、カツの揚げ方が下手すぎ。ナイフを入れるたびに衣がボロボロに剥がれてしまい、カツとしての体をなしていない。これを作った人間は、衣つけて油に落とすだけがフライだと思っているに違いない。唯一の救いは、ドミグラ。どうせどこかのソース屋に作らせているのだろうが、とりあえずこいつのおかげでようやく食べ物らしくなっていた。

前々から思っていることだが、美味しいものとは材料の良し悪しではなく、作り手の気持ちから生まれるものだ。逆に、どんなにいい材料を使っていても、どんなに綿密にマニュアル化しても、美味しいものを作ろうという気のない人間の手からは美味しいものは決して生まれない。
だから、自分はファーストフードは滅多に口にしないし、ファミレスにも行かない。
今後のは名前の通っている店でも、いや、名前が通っている店こそ、FCは避けようと思ふ。

口直しに、名残の桜を見に行ったら結構きれいな写真が撮れた!
こちらです↓
2003年4月7日(月)
ホタテ貝天もり@さらしなの里 【築地】
何度も書いているが、十数年来のDancyu愛読者である。食べ物・グルメ系の雑誌は数々あれど、この雑誌の写真のうまさは他の追随を許さない。毎号、垂涎ものの写真が満載で、ここ数年は情報誌としてより、写真誌としてながめることの方が多いくらいだ。

そんなDancyuの今月の特集は”そば”である。
週末ず〜〜〜〜っと眺めていたので、すっかりそばモードな今日のお昼はオフィスから程近い「さらしなの里」。

この店の店主は麻布十番の更科堀井で修行したと聞くが、実はこの堀井の店主の娘と、さらに商売敵に当たる永坂更科の息子と自分は小学校の時の同級生だったりする。。。(まぁ、どうでもいいちゃ、どうでもいいのだが。)
という訳で、子供の頃からそばは食べなれているはずなのに、、、
そばのうまいまずいの判断には相変わらず自信がない。

今日も、まぁ、美味いことは美味いと思うふが、とりたてて感動はなく、まぁこんなモノかという感想。
もしかしたら、いや、きっと作り手としてはかなりこだわって作っていたりするのだろうが、こちらの力量不足でメッセージを受け取れない。
要修行を実感しつつ、箸をおく。
2003年4月8 (火)
カマトロ刺し定食@マックモア 【場外
明日は休市日、おまけに午後には医者に顔を出さなくてはいかん。
となれば、サカナ値を上げておくためにも今日は市場でランチをとって置かねばならん!

先日の「おとなの週末」に掲載されていた「江戸川」の5色丼を目指していこうとしたのだが、久しぶりに前を通りかかった「マックモア」の店先に目が留まる。
メニューのそれぞれを写真つきで大きく掲載してあり、その写真が結構美味そうに映っているのだ。ステーキなんて、10中8−9は外しそうだが、中々のシズリっぷりだ!

「マックモア」というと、”カマトロ”が懸案となっているが、限定メニューなのでなかなかありつけづにいたのだが、なんと今日はまだメニューにある!
急遽予定を変更し、ここで食べることにした。”カマトロ”は自分で最後だったようで・・・こういう時って本当に嬉しい!

さて、こころ躍らせつつ待つこと数分。
目の前に現れたカマトロはこんなだった。(↓)・・・・ん、なんか写真のほうが実物より美味そう(笑)
オオトロと見紛うばかりに脂ののったモノを想像していただけに、このやや筋張ったマグロの登場はやや拍子抜けであった。食感は赤身と中トロの中間くらいで、見かけ上目立っている筋は口の中ではほとんど気にならない。といっても、トロ〜ンという感じも全然ない。

ハッキリ言って、期待が大きかっただけに、絶品と呼ぶには程遠い。

少々辛口かもしれないが、
他に持っていけば大絶賛を受けるかも知れないが、、、
ここは築地である。

場内「江戸川」ではオオトロ交じりのブツが600円で食べれてしまうのである。
この程度では満足はいきませぬ。こういうのを贅沢というのでしょうか?
2003年4月9日(水)
直(だったか?...下から2番目のやつ)@丸静 【築地】
告白をすると、高校をでるまで生魚と鰻が食べれなかった。
今では、自らその間の18年間を”Lost 18 years”と呼び、永遠に取り戻すことのできない損失を悔やんでいる。
その反動なのかどうかはいざ知らず、今では両方とも好物として、やたらとよく食べているのはこの日記をご覧いただいている方々には周知であろう。

今日は病院に行く必要もあったので、途中にある未食の「丸静」に行ってみることに。
実はこの店、TVチャンピオンで一緒に競技に参加した方に教わって初めて知ったのだが、実は鰻好きにはツトに知られた有名店らしい。
1400円から始まるうな重は、最高3400円までの6段階に分かれている。今日は最初ということで、下から2番目の1800円のにしたのだが、
これでも自分的にはかなり贅沢なほうなのだが、
周りの方々を見ると2200円もするワンランク上のやつをお食べになられている。

世の中デフレで、ワンコインでランチを済ます人も多いというのに、、、、
築地のサラリーマンってそんなにリッチなんかい!?
てなことを考えているうちにうな重が登場。
見てもわかるとおり、タレの量が控えめな上、タレ自体もかなりあっさり目。皮の焦げたところだけ、やや味が濃くなっていて、そこがアクセントになって妙に美味しく感じる。
どうやら、タレで喰わすのではなく、あくまで鰻というサカナを喰わすための鰻重といった感じの仕上げである。
皮は関西風とまでは言わないまでも、かなりシッカリしているとの前評判だった割には、どちらかというと柔らかくフンワカ鰻になれた舌にも違和感がない。
チョッと小骨が多いのが気にはなったが、、、

あっさり食べられる鰻はあんまりないので、ある意味貴重な存在かもしれないと思ふが、人によっては物足りなさを感じるかもしれない。
付け合せのお新香は種類も豊富で美味いが、逆に肝吸いは全然味がなく今一だった。

さて、明日はいよいよTVチャンピオン「築地王選手権」の放送日。結果はわかっているのだが、ココに至ってようやくチョッと緊張してきた。皆々様の反応が楽しみである。
2003年4月10日 (木)
鰆の西京焼き@かとう 【場内
「魚モードが高まったら6号館に行け!」
という訳で、(注:上記は格言でもなんでもなく、今この場での思いつきである)「かとう」へ行く。
今日は春の魚「鰆」の西京焼き。
この店の西京焼きは、味噌が過ぎず、とおっても美味い!
保存法ではなく、素材の旨味を高める技術として魚を味噌につけているお手本のようなお店だと思ふ。


TVチャンピオン「築地王選手権」が放送された!
撮影がすんでから2ヶ月も経っていたので、「ようやく終わったか」というのが正直な感想である。

お祝いを贈っていただいた皆さんへ
改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。
2003年4月11日(金)
ベンガル@ラティーノ(新川) 【カレー】
昨日の晩、
TVチャンピオンを見ながら酒飲んで、
その後、寿司屋に行って酒飲んで、
帰宅後、一杯来ていたメールに返事書きながら酒飲んで、
寝た・・・・・・
ら・・・・・・・・二日酔い。(ばか>自分)

ウマイ具合に午後一でお客のところへ行く用事があったので、行きがけに前から気になっていたカレー屋に行く。二日酔いのときは刺激物が一番!

数あるメニューの中でも一番辛い”ベンガル”にしたら、、、、、
これが、辛いのなんのって・・・

一口、口に入れた途端、舌をぶん殴られたのかと思うほどの衝撃が走る!

カレー食べてて、福神漬けのありがたみをこれほどに感じたのは、生まれて初めてかも知れぬ...

あんまりの辛さにソースの奥にある旨味を十分に感じ取ることができないのが残念だが、身体は一発で目を覚ました。「二郎は(食後)苦しくなきゃ」物足りないのと同じで、辛くないカレーはどこか物足りない。その意味では「カレー食った」感は滅茶苦茶高い。しかも、この辛さ持続性が高く、店で手からもしばらくは空気が旨い(笑)。
もともとご飯が多いのと、水がぶ飲みしてしまうので、思いっきり満腹になる。
ややルーが粉っぽいのと、具が少々貧弱なのが玉にキズだが、これは他のメニューを選びさえすれば解消される気がする。

あ〜辛かった...
2003年4月12日 (土)
ラーメン@みのや&支那そば@がんや 【ラーメン
週末くらいラーメンを食っとかないと、宿題店は増える一方である。(全然追いついてない気もするが・・・)

今日は平日には意外に行きずらい新橋の2軒。

多摩(国分寺)のうどん屋で間借り営業をしていた「みやでら」が独立店舗として、都心に進出してきた店らしい。
国分寺の店は未食なので断言はしずらいが、多摩の住宅地の味をオフィスワーカー&酔客を相手にしたこの地にそのまま持ち込むのは少々無理があったのでは・・・
店の造りもフリで入ろうという気が全く起きないし、情報価値的にも国分寺の「みやでら」ってだけじゃ、つかみ弱すぎ(笑)。550円という値段は良心的だとは思うが・・・価格訴求力があるっつーとほどのモンでもないし・・・このままだと商売的にはつらいだろうな。なんか、売りを見つけないと。
その前に、グニャに近い今の麺は変えたほうがよいと思ふ。

続いて、埼玉は坂戸から進出してきた「がんや」。
こっちはしょうゆの味がストレートに伝わる(伝わりすぎて酸味まででているが)スープにパスタのような食感のツルツル麺で、ラーメンとしてはかなりエッジが立っている。
が、なんかラーメンとして心揺さぶるものがない。漠然とだが、それってある種の下品さだと思ふのだが・・・どうだろう?


家に戻ると水がでない!
飲み水はミネがあるが、ト・トイレはどうする・・・?
2003年4月13日(日)
ムルギカレー@トプカ(神田須田町) 【カレー】
結局、夜7:00になっても断水は続き、妻の実家へ避難することに。
こちらに伺うといつも用意してもらうのが、立石駅前にある「鳥房」の若鶏の丸揚げである。
ご覧の通り、鳥の半身を素揚げして塩をしただけのものだが、これが不思議と美味い!
ゼラチン質たっぷりの手羽先、クリスピーな胸肉、ジューシーな腿肉、スナッキーな首肉、、、とにかく一度で様々な鳥の旨味を味わえてしまう下町の隠れた逸品である。
今はMLBのスーパースターとなったイチローが、オリックス時代、東京遠征の際には、欠かさず買い求めていたという噂がある。事の真偽は定かではないが、今頃アンナメリカンなフライドチキンを齧りながら、立石の味を思い出しているかもしれないと思ふと可笑しい。

朝は、鮭に味噌汁、漬物に塩辛と言う典型的な日本の朝食をとった後、東京ドームへ戦争のせいで中止になったMLBオープニングゲームのチケットを払い戻しに行く。

と、その足で神田須田町まで行き「トプカ」でムルギカレーを喰う。
ホロホロになるまで煮込まれた鶏肉やら、ジャガイモやニンジンなどの野菜が入ったスープ状のルーご飯が浮かんでおり、見かけはまるでカレーの色をしたクッパ(笑)。
しっかりとスパイスの香りが立ち、辛みも強烈だが、それを受け止めるはずのスープベースがやや表層的で、深みや広がりに欠ける。
チョッと期待していただけに、残念でござる。
2003年4月14日 (月)
煮魚定食@さかな道●(一部伏字です) 【築地
以前にも書いた通り、築地は店の新陳代謝が比較的少ない町である。
が、最近新大橋通り沿いに新しい店ができた。

正直、見るからに資本系チェーンの居酒屋っぽい店で、小奇麗に作ってはあるが、全くそそらない。
しかし、「もし、もし、まん、万が一、”あたり”かも知れぬ」と考えると、未食のままにしておくのはいかにも気持ちが悪い。なんといっても下手をすると毎日前を通るのだから。
そんなこんなの誘惑に駆られて、今日ついに禁断の扉を破ってしまった。

ところが・・・
まず、メニューからしてイカン!
焼き魚に”魚秋”とある。
「魚ヘンに秋って書く魚ってサンマ以外に何かあるのか?」ととっさに思ったほど、この季節にサンマは似つかわしくない。開きなら兎も角、マルであるとすれば、それは、メニューに”冷凍ものでござい!”と書いてあるのと同じではないか!?
周囲を見渡すと、そこには堂々と魚のあるがままの形をしたサンマを食べているお客さんがいた。(唖然)

他のメニューも、”刺身定食”やら”北海丼”やら、危険度が高そうなものばかり。(なんといっても、冷凍サンマを臆せずに、ココ築地で出す店だ!)
仕方がないので、”鯖味噌”を食うことにした。
付けあわせでいろいろ出てくるのはいいのだが・・・・
・・・刺身はヘニョヘニョだし、、、わさびは粉だし、
・・・茶碗蒸しにはスが入っているし、

肝心の鯖も、脂が乗っていない訳ではないが、鮮度が決定的に悪い!(鮮度の悪い鯖を食わされた後の事を想像してもらいたい)

ナニオカイワンヤなのである。要は、客に美味いものを食べさせようという気持ちが、どこからも、全く、微塵にも感じられないとんでもない店であった。よくもまあ、海産物に関しては日本一競合が厳しい築地で店を開こうと思ったものである。

クセでもらってきてしまった店の名刺にはこう書いてある、
「築地市場の台所 さかな道● 推奨商品”果実いっぱいヨーグルト”

「さかな道●」じゃねーのか、
おめぇーの店は!(怒)

・・・・・築地の客もなめられたものだ。
2003年4月15日(火)
ヤリイカ煮、タラ煮、マグロブツ@江戸川 【場内】
昨日が昨日だけだっただけに(う〜っ、思い出したくもない!)、
心のリハビリと舌の浄化が必要だ。できれば、濃い味付けのモンで・・・

こんな時は四の五の言わずに場内だ!

久しぶりに「八千代」のグリーシィーな”焼豚”もよいかと覗いてみたが、黒板にその文字はなし。
踵を返し、向かった先は「江戸川」だ!


マイデフォルトのブツと、今が旬のヤリイカを贅沢に煮てもらい、、、、
タラも、イカと被るが構わず甘辛く煮たやつをもらう。

今日のブツはいつもよりは若干脂の少ない部位ではあったが、それでも他店では”中トロ”で十分通じるクオリティ。
加えて、
プリプリの身に、甘辛のタレを十分に煮含んだ卵のヤリイカ。
弾けんばかりにプリンプリン、新鮮そのものの身のタラ。

どれもが丼飯をバクバクと食わせる、最強の飯の友であり、

実際、山と盛られた丼飯は・・・・あっという間に消えうせた。
    (ブツったってこれ(↑)でっせ!これでたったの600円)       (甘辛に煮たイカ!今日のスウィートスポットにドンピシャ!)
                (アッサリのタラ豆腐も捨てがたいが、テラテラに煮たタラ煮もまた捨てがたい!)

最後に、大和しじみの味噌汁を飲み干し、液体が食道から胃に落ちていった瞬間、
心の底から「ご馳走様でした」という言葉が沸いて出た。

身も心も温まった瞬間であった。




よ〜く考えたら、TVチャン「築地王選手権」放映後、初の場内だったので、
「高はし」はさぞ混雑していることだろうと、見に行ってみたら、、、、、行列はなし。
築地王の影響力って...ないな!(笑)
2003年4月16日 (水)
ひれカツ定食@かつ平【築地
築地でとんかつと言えば「豊ちゃん」が有名だが、もう一見、池波正太郎が愛した店として有名なのが今日行った「かつ平」である。有名ではあるが、実は今日が初の訪問。
池波正太郎はグルメとして有名で、実は我が家にも「池波正太郎 東京のうまいもの」なる本があるのだが、氏が愛したという渋谷のちゃんぽん屋で、自分とのあまりの味覚の好みの違いを実感してからは、ほとんど参考にしなくなった。
当時と今では外食事情も違い、また、文豪と自分では接してきた食べ物が違うので、好みに差があるのは致し方ない。ただ、なんとなく氏の好みであることが、自分が「かつ平」から足を遠ざけていた一因であるように思ふ。

店に着くと、お昼時とあって7〜8人が行列を作っている。その段階で、どこかでロースかヒレか一方がお勧め、と書かれていたのを思い出したのだが、どちらだったかを失念。懸命に思い出そうとしたのだが叶わぬまま、とうとうオーダー取りのお姉さんがやってきてしまった。

自分的には大いなる賭けにでて、”ヒレ”を注文。
その時の気分たるや、、、、
「もしロースがお勧めだったら、死んでも死に切れん!?」である。(<って、そんな大袈裟な)

アラアラ挽きの生パン粉を衣に使ったカツは、肉の大きさの割りに驚くほど揚げ時間が短い。ヒレは一本揚げではなく、厚さ2cmほどに整形されており、揚げ具合は、肉汁があふれ出るほどで、ちょうどよい。
全体的に非の少ないトンカツだとは思うが、残念なのは2種類(”辛め”と”甘め”)用意されているソース。いづれもが、酸味がきつすぎ、ご飯との相性が悪い。以前にも書いことがあるが、”すっぱいもの”それだけでは、ご飯のおかずにはなりづらい。できれば、”甘め”ソースの方は、酸味を抑えた甘辛ソース的なものが用意されているとよいと思った。

ご主人は、下町の人間らしい切符のよいお話の仕方をされる方で、忙しい中、店内全体に細かく目配りをされている。この辺、”さすが”だと感心させられた。

でも...

トンカツは、やっぱり自由が丘の「丸栄」が一番好き(今のところ)!
2003年4月17日(木)
刺身定食@高はし 【場内】
TVチャンピオンのオンエアを見てくれた同僚からのリクエストにお応えし、「高はし」へと案内する。
実は、「「高はし」行ってみたい!連れてけ!」という声は他からももらっていて、自分の周りでは結構反響があった。先日「江戸川」に行ったついでに見に行った時は列もなく拍子抜けしたが、ささやかながら紹介した甲斐があったというものだ。

道すがら「海の幸 根付&ストラップ」を売っている「平山商店」に顔を出すと、親父さんにとっ捕まる。(笑)
放送で紹介された”鮭の切り身ストラップ”は大反響で、翌日完売!急遽追加発注をかけたそうだ。
気持ち的には、そんなことはいいから、一刻も早く「高はし」(注:「高はし」では早く行かないと、どんどんメニューがなくなっていく)に向かいたいのだが、おかみさんやら息子さんやらまで登場して、解放されるまで10分ほどかかってしまった(笑)。

ようやく辿り着くと、7人が行列。ほ〜ら、言わんこっちゃない。(って、言ってないやん!)
しょうがないので、同行の同僚にメニューの説明などしていると、間もなく入店の番となった。

のれんをくぐり、カウンターの中で客捌きをしているオネーサンに軽く会釈、席へと促される
・・・というのがいつものルーティーンなのだが、、、

オネーサン、自分を見つけるとビックリした表情で深々と頭をたれる。
つられてこちらも頭を下げると、オネーサンの方は頭を上げたかと思うと、やおら厨房の方へと向きを変え、
「お見えになりましたよ〜」と叫ぶ!し、しかも、声がでかい!

呆気に取られていると、若旦那さん、続いて大旦那さんまでが挨拶に現れ、それぞれにお礼を述べてくださる。

・・・・・・・・恐縮しまくりである。

事情をしらない人から見れば「誰や、こいつ?」なので、周りで食事をしていたお客さんはさぞ驚かれたことであろう(笑)。

そんなこんなのセレモニーが終わって、注文の段へと移り、それぞれ刺身定食をオーダー。たまにしか来ない人達なのでぜひこの店の煮物も味わってもらおうと、「ヤリイカとアナゴ煮の盛り合わせ」をシェアすることにした。

今日の刺身は、カツオ、ワラサ、タイ、そして蝦蛄のラインナップ。
「美味しそうだねぇ〜!」とか言ってると、、、、、「これも食べてください!」とオネーサンから差し出されたのが、
マグロの中落ち!鮮烈な赤い身が目に眩しいぜ!
・・・じゃなくて、エッ、まじっ?いいんすか?である。

よく見ると、いっつもはチョコチョコと盛られているキンピラと切干大根の小鉢もやったらめったら盛がいい。しかも、かぼちゃ付き。こ、これは、メニューにある”野菜煮の盛り合わせ”そのものではないか?

遠慮なくいただいていると、「これもどうぞ!」とモズク酢まで出してもらっちゃって・・・再び恐縮しまくりである。

いんやぁ〜、人間長くやっているが、ここまでお店で歓待されたのは生まれて始めて。
嬉しいやら、こそばゆいやら・・・
でも、なってみるもんだなぁ築地王(笑)!(<調子に乗りすぎ!)

どいつもこいつも無茶うまだったが、今日の出色はワラサ!まだまだ脂がのって美味いの何の!
2003年4月18日 (金)
タン麺(大)@中華屋台18番 【番外
年初に来て以来、2度目の「中華屋台十八番」。
この店の凛とした緊張感が好みである。
今日も大賑わいのこの店の厨房では、オニーチャンたちが立ち上がる炎の前で中華なべと格闘中。
この姿が、「いかにも美味そうなものが出てきそう」で、かなりしずる!

前回は”五目そば”だったが今回はタンメン!


シンプルながら、野菜から引き出された甘みと旨味が溶け込んだ鶏がらスープに、ごま油のアクセントが加わって、一口すするたびに五臓六腑に染み渡る。
但し、めちゃ熱なので、あまり長く味わってられないのが玉にきず。
卵がほんのり香る麺との相性も相変わらずGOOD!ただ、大盛りは余裕で2玉あって、量多過ぎかも・・・
次回は辛口のネギそばにトライの予定・・・いつになるかわからんが。
2003年4月19日(土)
フレンチ@銀座の老舗 【銀座】
2ヶ月ぶりに例会に出席。
かぼちゃのポタージュ、子牛のフィレステーキ・季節の温野菜添え、サラダ、デザートのラインナップ。
ステーキのソースが酸味強すぎて、自分的にはNG。
この店、接客はよいのだが、どうも自分の味覚と相性が悪いらしい。
2003年4月20日 (日)
和風らあめん@秋葉家 【ラーメン
週末はラーメンで〜す。(って誰に言ってる?)

今日いった「秋葉家」は看板に”和風ラーメン”って書いてあり、
ご覧の通りラーメン屋らしくない店構えです。
こういう店って最近多いですが、共通した問題があります。
ラーメンらしくないのです。
大抵、欲求不満になってしまうのです。
食べた後、よけいにラーメンが食べたくなってしまうのです。

今日もそうでした。

この後、昭和のデパートの雰囲気を今も残す「ダイシン百貨店」の食堂で350円の”ラーメン”を食べましたが、「ラーメンを食った!!」満足度は何倍高かったかわかりません。

最近オープンするお店のオーナーさんは差別化にばかり気がいって、見落としているように思うのですが、ラーメン屋にくるお客はラーメンを食べにくるのです。

”らしさ”って重要です。早く気がついて欲しいものです。
2003年4月21日(月)
焼き魚定食@鈴木水産 【場外】
週末に「激安ランチの店」(だったかな!?)という番組が放送され、その中で築地の店も2軒紹介された。
一軒はカレーの中栄。インドカレーが400円だから、まぁ確かに安い。
んで、もう一軒が今日行ってきた「鈴木水産」。
この店も確かに安い!
一船丸ごと出てくる生うに定食は1000円だし、自分が今日食べた焼き魚定食にいたっては、たったの700円。
今日の魚は”赤魚の干物”。写真だと、ボリューム感が出ないがこれが祐に30cmはあろうかという大物で、食べ応えはありまくり(笑)。

TV放映後の営業初日ということもあり、番組を見て来店した人も多かったようで、親父トーク爆裂。曰く、「ず〜っと、断ってきたんだよ!でも、30回も断ったから、1回くらい出てみようかと思ってねぇ・・・」
その割には嬉しそうだゾ、親父!
2003年4月22日 (火)
讃岐ランチ@さか田 【銀座
自分が何が食べたいかを把握するのは、重要だ!
自分的には信じがたいことだが、何が食べたいのか自分でわからない人って結構いるらしい。

で、中には人に頼り切って、自分じゃ何にも決めようとしないやつもいる...ハッキシ言って、むかつく!
昔、勤めていた会社で、昼時こんな会話を交わしたことがあった。
(自分)「なにか食べたいものとかありますか?」
(相手)「・・・ない」
(自分)「・・・じゃ、好きなものとかは?」
(相手)「・・・おいしいもの、、、」
(自分)「・・・(怒)

勤め先が田町だったので、その日は炎天下に二郎に並ばせ、ヒィヒィいってもらった。
その後、そいつと一緒に食事をするのを極力さけたのは言うまでもない。


で、今日はお隣にすわっている同僚がうどんモードだというので、一緒に「さか田」へと向かう。

この店に来ると、訳もわからず腹いっぱいにしたくなり、大盛りにしてみちゃったりするのだが・・・
今日はおとなしくお昼の定番”讃岐ランチ”をぶっかけ冷でいただく。
初めて気がついたが(<いまごろかい)、このランチは量的によ〜く考えてある(笑)。今後はお店の指示に従おうと思ふ。

うどんは相変わらず、ツルツルのピカピカ。久しぶりに口内刺激をエンジョイした。
この店、うどんは讃岐そのものだが、ダシは東京の人間に合わせてカツオを使っている。
これだけ讃岐うどんがブームにもなっているのだから、イリコベースのダシもメニューも加えてみたら面白いのではないかと思うのだが、、、難しいのだろうか??
2003年4月23日(水)
ハンバーグステーキ定食@さだ坊 【築地】
今日は休市日なので、「築地王選手権」の自分のプロフィールの中に登場した、”寿司が食べられる洋食屋”「さだ坊」へ挨拶に行くことにする。

この店、高齢の親父さんが一人でやっていて、昼の混んだ時間帯にくると滅茶苦茶待たされるというので、早めに11:45分頃到着。思った通り、前客は一人もいなかった。
親父さん自身は放送を見なかったらしく、自分が優勝したことすら知らなかった様子。放送後の反響も聞いてみたが、「問い合わせは随分と増えたけどね〜」とかわされてしまった。

この店、自分が探してきたように放送中ではなっていたが、実は”築地で裏メニューのある店”として製作プロダクションが見つけてきたの、だ。自分自身は撮影の時が初訪問。(注:TVチャンピオンの出場者プロフィールは、あの番組の中では最も演出の自由度が高いパートであるため、店の選択は出場者よりも製作サイドが決める場合が多い。また、演出はAD達が担当する。彼らにとっては唯一の見せ場でもあるため、気合を入れて、使われる尺の短さに比べ、撮影は時間をかけて様々なシーンをとる。)

さて、今日は定番中の定番メニュー”ハンバーグステーキ定食”を食ってみた。
前回、チキンソテーを食べた時にすでに確認済みだが、この店のデミグラはかなりしっかりと作られていて、旨味が深い。なんといっても酸味がキツ過ぎないのが自分好みだ。
肉は口の中に入れるとホンワリと崩れる柔らかさに成型されていて食べやすく、まるで、腕の良い職人さんが握ったお寿司のような食感が楽しめる。(ちょっとほめすぎかも>自分)

寿司といえば、プロフの時にはこの店で”房州寿司”という巻き寿司を食べているシーンが放送されたが、あの寿司は正直いうと、あんまり美味しくない。(笑)
もともと千葉の内陸のお寿司だそうだが、あまり食材に恵まれない土地で、祝いの席にせめて見栄えだけでも華やかにと、考案されたものらしい。味的に個性の弱い食材を太巻きにするものだから、酢飯ばかりが目立ってしまって全くいただけないのだ。
この寿司を食べて、改めて酢飯は魚の脂や匂いと出会ってこそ、美味さの本領を発揮するのだと認識を新たにさせられた。
さて、話をハンバーグに戻す。一種独特の香りがするので、親父さんに隠し味の素を効いてみたら、カルダモンではなくシナモンを使っていると言う。なるほどそれで香りが目立つわけだ・・・が、まぁ、これは好き嫌いが分かれるな(笑)。
2003年4月24日 (木)
おまかせコース@寿司文 【場内
宣言したこと自体を本人が忘れてしまいそうなくらい実行していない「週一寿司宣言」ではあるが、、、
決して忘れていた訳ではない(笑)。
さすがに週一はドダイ無理だとわかったので、撤回させてもらうが、せめて月一位のペースでは続けていきたいと思う。

さて、そんな訳で今日は場内の「寿司文」。場内の寿司屋でも最古参の老舗で、創業は約150年前。
そんな長い歴史を持つこの店の自慢は、代々継ぎ足し、今では水あめのようにドロリとなった”つめ”をぬったアナゴ。「これを食わずして築地の寿司を語ることなかれ」といわれるほどの看板商品である。

車えびと三つ葉の入ったホンノリと甘い玉子焼きを皮切りに、マグロトロ2貫、イサキ、てんこ盛りのウニと酢味噌を塗ったホタルイカの軍艦、茹で車海老に赤身、鯵、赤貝、オオトロの鉄火3ヶ、そして真打のアナゴのしめて10貫1巻き。

寿司文おまかせコースの全貌

この店の寿司の特徴は、やや固めに炊いたご飯を、普通の握りのときはやや小さめに軽く、
軍艦やアナゴの時はやや大きめに、ネタの土台となるようにしっかりと、とネタによって微妙に握り分けていること。このあたりそれぞれのネタをどう味わって欲しいか、店(というか職人さん)の意思を感じる。

どのネタも甲乙つけがたいほどの味わいではあったが、出色はやはりアナゴ。
これほどまでに柔らかく炊いたアナゴは、本当にこれまで一度として味わったことがない。
寿司というより、繊細なお菓子のような味わいであった。

他に印象に残ったのは、赤貝とトロ。今思うと、高ネタほど得意なのかも知れぬ...

さて、舌とお腹は十二分に満足がいったのだが、残念ながら、客の食べるペースを無視して、バンバカだしてくるサーブの仕方には感心しない。場所柄、これがこの店のスタイルと言われてしまいそうだが、あえて苦言を呈しておこう。
アナゴの握りから、せっかくのツメが滑り落ちていってしまうのは、さすがに見ていて忍びない。
2003年4月25日(金)
肉豆腐+おしんこ+生卵@きつねや 【場外】
今日はゆっくり、ゆったり、優雅なお昼をたべている時間がなく、
場外の喧騒の中、こいつ(↓)をかっ込んだ!
いんや〜、久しぶりだけど、相変わらずジャンクだねぇ〜!
肉なんて、まるで原型とどめてないし、たまねぎもクッタクタ。
その分、煮汁に肉と玉ねぎのエキスが出きってて、、、汁、うまぁ〜!
2003年4月26日 (土)
カニカレー@プティフ・ア・ラ・カンパーニュ 【カレー
Dancyuでこの店のカニカレーを見たのは、もう何年前だっただろうか。
カニ肉にカレーソースが絡まったその絵は、シズルカットの手本のようで、正に垂涎モノであった。

自分の生活圏から、この店のある麹町は距離的には決して遠くはないのだが、千代田区のこの辺って行きにくいのだ!...皇居じゃま(笑)!

オーダーはもちろんカニカレー。出てきたときはカニ肉が端っこにちょこんと乗っており、写真で見たようにカレーソースとの絡みはない(笑)。
ブイヨンの味がしっかりとしたルーはスパイスもしっかりと効いて、香しいバターライスとも相性がなかなか良い!ルーには、ビーフのかけらや、鶉の卵、マッシュルームが入っており、カニがなくても寂しくはない。
逆に具のメインのはずのカニはルーに混ぜてしまうと完全に存在感をなくしてしまう。ブイヨンは他のカレーと共通らしく、特にカニがらをダシに使ったりはしていないようで、ルーにもカニカレーらしさはない。カニだけ別に食べれば良かったのかな(笑)?
一緒に行った妻のポークカレーは肉がちょっと臭ってブ〜!
どうも、この店ではビーフが良いようだ。(メモメモって次はあるんかい?>自分)

ところで、掲示板とTOPページでこれ(↓)についての感想を募ったのだが、いまいち反応がなく寂しい(泣)。
是非、カキコしていただきたい。(ぺこ)    掲示板はこちら(クリックしてください!)
2003年4月27日(日)
コマラーメン@元祖丸信ラーメン&しょうゆラーメン@風我亭 【ラーメン】
「雨後の筍の如く」という言葉があるが、
ラーメンの食べ歩きをやっていると、この言葉を実感せざるをいられない。
しかも、2ヶ月も休んでしまうと、それこそ宿題店がてんこ盛り!本当にどこから手をつけていいか途方にくれてしまうほどだ(笑)...ま、まずは、生活圏内からということで、同じ城南地区の池上へ。
この町、ラーメン的にはついこの間までは本当にな〜んにも見るべきところがなかったのだが、大勝軒はできるは、インデアンの支店はできるは(注:個人的にこの店はラーメンも、あの焦げ臭いカレーも全く評価していない!)、何かと話題に事欠かない、注目のスポットである。

一見目は栃木の黒磯にある「丸信」の東京進出店。よく言えば”あっさり”、悪く言えば”薄い”鶏がらスープに手打ち風の多加水縮れ麺。城南地区では、他に見かけない希少な組み合わせで、是非がんばって欲しいと思うのだが、、、、
いかんせんスープ薄すぎ!(泣)

しょうゆも極力控えめなため、旨味が足りていない。だしの材料をあと2割ほど増すか、しょうゆに頼って旨味をパワーアップするかすれば、かなり良くなりそうなので、早い段階で修正して欲しいとつとに願うしだいである。


続いて、同じ池上の風我亭。
情報では、最近パスタ屋と2毛作営業を始めたそうだが、、、半信半疑で行ってみると「昼はラーメン夜はパスタ」の営業形態になったらしい。(ふ〜ん)

この店のラーメンに入っている麺は、食感がツルッツルで、まん丸の断面にストレートな形状、茹で上がりは半透明で、強いコシ、、、、、って、
これってまるっきりパスタじゃん!
スパゲッティーの麺をラーメンに使いまわしてるなんて、前代未聞だぞ!

しかも、スープは一口飲んだ瞬間に眉間にしわがよってしまうほど酸っぱい!酢とか入れてるって訳ではなく、醤油の酸味がモロに出てしまっていている味で、早々に完食をあきらめたほどだ。
で、ダメダメだったかというと、藁をもつかむ思いで、お盆に載っていた”辛子味噌”を大量投入してみたところ、急にバランスが取れて食べ物としての体をなした。

なんだかなぁ〜・・・

「二兎を追うもの一兎も得ず」とでも言っときますかな。
2003年4月28日 (月)
アラ煮、鯵のたたき、カツオの刺身@たけの 【場外
常連さんばっかりの店ってのは、そうではない客にはなんとなく敷居が高い感じがするものだ。
築地はなんと言っても、市場で働くおじさんのための街だから、自然とそんな部外者を寄せ付けない雰囲気をもった店が多くなる。

とはいえ、そんなことに怖気づいてばかりじゃ、美味いものにはありつけない!

今日行った「たけの」も、扉を開けるのにチョッとばかりの勇気が必要な店だ。
ある本には「定食屋のワンダーランド」と紹介されているこの店。店内は壁一面に魚の名前を書いた紙が貼り付けられており、好きな魚を選んで、料理法を指定するのがこの店のスタイル。
一応、何種類かの定食メニューもあるにはあるが、、、それは、あくまでも初心者用。折角なら、旬のお魚を選んで食べたいものだ。
という訳で、選んだのが”アラ煮”、”カツオの刺身”、そして”鯵の叩き”。
”アラ煮”は”アタマ煮”と改称した方がいいのではないかと思うほど、大小さまざまな魚の頭がゴロッゴロ。
醤油で煮てあり、黒っぽくなっているので、かろうじて食べ物らしくなってはいるが、調理前はさぞ残飯チックだったと思われる一品。
カワハギとイナダくらいまでは判別がついたが、その他は何の魚かサッパリわからず。味も魚によって違うというより、部位の形状や大きさによって食感が違うくらいの差しかわからない(笑)。
見た目はかなりしょっぱめだが、実際はさにあらず、ご飯と共に食べるにはちょうど良いころあいの味付けだ。

今日の出色は鯵の叩き。新鮮な鯵の旨味が、一緒に叩いたネギによって引き立てられて、なかなか素敵なご飯のおかずになっている!カツオもまぁ、期待通りには美味い。(笑)

夜は、「外で済ませてこい!」とのことで、田町にできた立ち飲み串揚げ屋「たけちゃん」に遅ればせながら行ってみる。お休み前ということもあってか、めちゃ盛況!しばらく待って入った店内には、知った顔がずらり(笑)。
聞くと、それぞれ思い思いに来店し、特に待ち合わせをしたということではないらしい。う〜む、B級飲み屋の引力、恐るべし!
大阪風立ち飲み串揚げは初体験であったが、ソースが想像していたより、ず〜っとサラリとしていた。当たり前なのかも知れないが、塩で食べる銀杏や野菜モノより、このちょっと甘めのソースで食べるハムカツやベーコンの方が、ジャンクな味わいで美味いし、酒も進む。

大阪といえば、6月の始めに行くことになりそうだ。まだ少し時間があるので、ゆっくりとどこに行くか検討するとしよう...去年は2日で7杯だったナ(ってまた、全部ラーメンかい?>自分)。
2003年4月29日(火・祝)
あつもりチャーシュー@池上大勝軒 【ラーメン】
知り合いのお宅でご不幸があり、夜は船橋にお通夜に行かなくてはいけないので、昼は近場で済ます。
久しぶりに「でらうち」にいったら、お休みん!
これだからGWは嫌だ!
仕方がないので、大勝軒@千鳥町へ向かう。
しかし、よく考えると「仕方なく大勝軒」にいけるというのは、ついこの間まで考えもつかなかったとんでもない贅沢ではないか!?良い時代になったものだのぉ〜...

お通夜を終え、「サールナート」へ大挙して向かう。本当は、「コタン」でラーメンも食べるつもりで、お清めの品はほとんど手をつけなかったのだが、ビールはしこたま飲んでしまいカレー屋についた段階ですでにお腹はかなり一杯。
ラーメンは早々にあきらめ、カレーの他につまみものも楽しむことに方向転換。残念ながら、タンドリーチキンが終わってしまっていたので、ケバブとなんとかツウチキンのアソートで再び飲む。(<おいっ!)これらがまた本格的にスパイシーで、ビールにめちゃ合い!っつーか、一緒にビール飲めないと拷問かもしれないってお味。
膨らんだ腹は、更に膨らみ、、、ようやくカレー登場。
ちなみにこの店では、あんまり辛くない北インド風カレーといっぱしに辛い南インド風カレーの両方が料理されていて、自分は、メニュー上どっちともつかない”チキンマサラ”をオーダー。
でも、これが一番カレーらしかった(笑)。
炒めた玉葱や唐辛子が入ったやや酸味がかったルーに、後からじんわりやってくる辛味。”スパイスのオイル煮込み”である、本来のカレーらしさを十分に満喫できる正統派のインドカレーで、名店に数え上げられるだけの実力は十分に備えていると思う。
あ〜近所にできないかなぁ〜こんな店。ついでにTSUTAYAも欲しいぞ!
2003年4月30日 (水)
サーモン照り焼き+まぐろ中落ち定食@魚竹 【築地
雨模様ということもあり、会社から近い「魚竹」へ。自分は2度目。前回は休止日に刺し盛りを食べて、いまいち評価だったのだが、掲示板で「是非焼き魚」をと強く再訪を勧めてもらった店である。

本日のお品書きは、”サーモン照り焼き”に”真子がれい”。”真子がれい”にも、激しく心惹かれたが、”中落ち”とセットになっていたサーモンをチョイス。
いんや〜っ...
鮭の皮がバリッとしてて、美味い!
んでもって、噛み締めるとジュンワっと溢れ出す脂の中の塩が溜まらん!

魚を焼く技術の良し悪しは、”いかに皮を美味く食べされられるように焼くか”であるというのが持論である自分にとっては超ポイント高し!中落ちも、中骨から剥ぎ取りましたって感じの、大振りな身が嬉しい!

前回来た時も、この店の米の美味さについては触れたが、焼き魚と一緒に食べた今日、一段とその美味さを見せ付けられた感じ。

難点と言えば、お隣さんが食べてる納豆が臭いこと(笑)。・・・ま、これぐらいは我慢しましょうか...(笑)