Vol.10 あんこう煮(高はし) |
興奮冷めやらないその日の日記 【2004年9月15日(水)】 |
あ〜そろそろ、アンコウ煮くいてぇ... なんて書いたら、書いた自分が暗示にかかってしまい、、、 いてもたってもいられず、お昼になるなり「高はし」へダッシュ! ”あんこう煮”は築地を代表する名店「高はし」の看板メニュー。 ”穴子丼”、”小甘鯛の一夜干し”と並ぶ三種の神器の一つである。 今のところ一日20食位しか出していないようで、過去2回は空振り。 早目に出てきた甲斐もあり、今年3度目のトライでようやくありつくことができた。 まったりとネットリと旨味の広がる肝、 ホッコリと崩れる身、 プルプルと下の上で踊るゼラチンを纏った皮。 次に何が出てくるか楽しみになる。 隣でうなり声を上げながら、一心不乱に匙を進める同僚のこの言葉の通り、 一匙一匙、全く違う食感が口の中で展開される。 フワフワ、熱々の豆腐もまたいい! これら全てを纏め上げているのが、肝を溶かし込んでいる出汁。 丁寧な丁寧な仕事っぷりで、生臭みは一切出さず、魚本来のもつ旨味を100%、 いやそれ以上に引き出した実に滋味深い味わい。 舌の上に圧し掛かるような圧倒的なコク。 正に「海の神」の贈り物というべき逸品である。 ”ヤリイカ煮”もとってシェアしたのだが、、、 もちろんこのイカも抜群に美味い!美味いのだが、、、今日の”アンコウ煮”の前では、影が薄い。 それほど、今日の”アンコウ煮”のインパクトは強烈であり、、、 舌に残った余韻は食後数十分に渡って続いたのであった。 ”アンコウ煮”恐るべし...マジで、この美味さは、いろんな意味で怖いかも。 |