Vol.20　寒ブリ刺し（高はし）

興奮冷めやらないその日の日記　【2004年12月7日（月） 】

冬は魚が美味くなる季節！ その中の醍醐味の一つがブリだ！ 先週の初め、あまりよろしくない“ブリ刺し”を食ってしまって、余計に美味しい“ブリ刺し”が 食いたくなってきたところに持ってきて、「かとう」でブリを食べたと思しきお客さんの 「私、富山なんだけれど、今日のは富山のより美味しかった！」という言葉に止めを刺した。 以来、ず〜〜〜〜〜〜っと、頭の中はブリブリブリ。 という訳で、ランチアワーになるのももどかしく「高はし」へ直行！ “ヒラメ”と合い盛にしてもらう。 このブリは、、、マジで美味い！ どの位、美味いかというと、、、、、思わず写真をでかくしてしまうほど．．． ではなく（笑）、いわゆる魚臭さや水っぽさは微塵もなく、 脂も十分にのっているのに、むしろさわやかさすら感じさせるほどの鮮烈さ！ 熟成し、ネットッリとした食感のヒラメもまた別格！ 「高はし」に関してはず〜っと３種の神器を推奨していたのだが、 ここのところ煮魚を改めて見直したところなのに、、、 刺身もこれだもの・・・・脱帽である。

再び、興奮冷めやらないその日の日記　【2004年12月14日（月） 】

今日１４日は、いよいよマイヴァージンブック 「築地で食べる場内・場外・“裏”築地」の発売日。 朝より、妻を従えて取材にご協力いただいたお店やいろいろとお世話なった方々に挨拶に行く。 お昼は最後に伺った「高はし」で、バ〜ンと豪遊！ オーダーはブリを中心にしてもらった“上刺し盛”、“タラ煮”、そして“アンコウ煮”。 こ、このブリは生涯食った刺身の中でも、１・２を争う美味さのように思う。 大胆に厚切りにされているにも関わらず、抵抗なく歯が入っていき、次の瞬間、 えもいわれぬ旨味を舌の上に残して、喉の奥に消えていく。 見ての通り、脂ののりは十分すぎるほどなのにしつこさやくどさは全くなく、 また、魚臭さとは無縁の素晴らしい一品であった。 また、一緒に盛られたメジのとろけるような食感は、一生舌の上に残しておきたいほど魅惑的であった。 “タラ”も身の味が濃くて美味いし、アンコウ煮は相変わらずコクが深くて素晴らしいし、、、 いや〜、この店に出会えて本当によかったとマジで思うよ。